この機能を使用できるユーザー
管理者・運用者
QDICでは、アセットの論理名や概要に加え、自組織のニーズに合わせたカスタムメタデータ項目を作成できます。この機能により、業界特有の情報や組織固有の管理項目をQDICに追加できます。
カスタムメタデータ項目の利点
- 効率的なデータ検索
組織固有の用語や分類に基づいて必要なデータを素早く見つけられます - データ品質の向上
データの出所、更新頻度、精度などの情報を透明化できます - コンプライアンス対応の強化
法規制に関連する情報を体系的に管理できます - データガバナンスの実現
データの所有者、利用目的、アクセス制限などを明確化できます - 部門間コラボレーションの促進
共通のメタデータ体系により部門を超えたデータ活用が可能になります
カスタムメタデータ項目の種類の例
- 自由記述のテキスト情報(例:システム名、責任者連絡先)
- 数値情報(例:更新頻度(時間)、データ保持期間(日数))
- 日付情報(例:最終レビュー日、次回更新予定日)
- 定義された選択肢から選ぶ形式(例:機密レベル、データ品質ランク)
- はい/いいえで表現される情報(例:個人情報含有、外部共有可否)
- 外部リソースへのリンク(例:関連ドキュメント、データ品質レポート)
構成要素
カスタムメタデータは主に2つの要素で構成されています:
- プロパティセット
関連するプロパティをグループ化するための「フォルダ」のような存在です。例えば「ビジネス情報」や「技術仕様」といったカテゴリを作成できます。 - プロパティ
実際のメタデータ項目です。各プロパティは特定のプロパティセットに属します。
活用例
例えば、以下のような構成が可能です:
- プロパティセット:「ビジネス情報」
- プロパティ:「部門名」「担当者」「更新頻度」
- プロパティセット:「コンプライアンス」
- プロパティ:「個人情報含有」「保持期間」「アクセス制限レベル」
このように整理することで、データアセットの管理が効率化されます。
設定方法
プロパティセットの作成
- 設定 ≫ アセット管理 ≫ プロパティ設定を選択し、プロパティ設定画面に移動します。
- 新規追加するをクリックし、新しいプロパティセットを作成のポップアップにて名前に「コンプライアンス」と入力して確定を押してください。
- 先程作成したコンプライアンスを選択するとプロパティが何も設定されていない状態で表示されます。まずはじめに、編集ボタン(ペンマーク)をクリックし、有効化中のアセットタイプのテーブルにチェックを入れ、保存します。
- プロパティセットの変更内容を保存しますか?のメッセージに対しては、保存をクリックしてください。
- 同様にプロパティ設定画面にて、新規追加するをクリックし、新しいプロパティセットを作成のポップアップにて名前に「ビジネス情報」と入力して確定してください。
- ビジネス情報を選択して編集ボタン(ペンマーク)をクリックし、有効化中のアセットタイプのテーブルにチェックを入れ、保存します。
- プロパティセットの変更内容を保存しますか?のメッセージに対しては、保存をクリックしてください。これでプロパティセットの作成は完了です。
プロパティの作成
- コンプライアンスプロパティセット内で、新しいプロパティを追加をクリックします。
- 新しいプロパティを作成のポップアップにて、次の内容で登録します。
- 名前に「個人情報含有」、種類に「単一選択」、オプションの+新しい選択肢を追加を押して表示された空欄に「有」、さらに+新しい選択肢を追加を押して空欄に「無」を入力し、保存してください。
- 続けて、新しいプロパティを追加をクリックし、名前に「アクセス制限レベル」、種類に「単一選択」、オプションの+新しい選択肢を追加を押して表示された空欄に「公開」(*組織内の全メンバーがアクセス可能の意味)、続けて+新しい選択肢を追加して空欄に「制限付き」(*特定の部門やチームのみアクセス可能)、さらに+新しい選択肢を追加を押して表示された空欄に「機密」(*明示的に権限を付与されたユーザーのみアクセス可能)を入力し保存してください。
同様に、ビジネス情報プロパティセット内で、新しいプロパティを追加をクリックします。
- 新しいプロパティを作成のポップアップにて、次の内容で登録します。
- 名前に「更新頻度」、ツールチップに「更新頻度を入力します。例)毎日17:00、週1回金曜17:00、週2回水金18:00、月1回月末21:00、四半期1回月末21:00」、種類に「自由入力」と入力し保存してください。
以上でプロパティの作成は完了です。