この機能を使用できるユーザー
管理者・運用者
QDICのワークフロー機能を使用すると、データスチュワードは担当するアセットグループの変更を確認・承認できます。このチュートリアルでは、ワークフロー機能の基本的な使い方を説明します。
承認プロセスの重要性とメリット
メタデータの登録等における承認プロセスには、以下のようなメリットがあります。
- データ品質の向上
スチュワードの確認を経ることで、メタデータの正確性と完全性が保証されます。 - ガバナンス強化
変更履歴と承認記録が残り、コンプライアンス要件への対応が可能となります。 - リスク低減
不適切なデータ操作や誤った情報の流通を未然に防止できます。 - 一貫性の維持
組織全体でデータ表現やタグ付けの一貫性を保つことができます。
データスチュワードは承認者として、これらのメリットを組織にもたらす重要な役割を担っています。
ワークフロー機能の概要
ワークフロー機能は以下の様な場合に通知を受け取り、アクションを取ることができます:
- 新しいアセットがグループに追加された場合
- 既存アセットのメタデータが編集された場合
- タグが作成されたり、削除された場合
ワークフロールールについて
ワークフロー機能を活用するには、まずワークフロールールを設定する必要があります。ルールは特定の条件に合致した際に自動的にワークフローを開始します。現在、以下の5つの条件でルールを設定できます:
- CSVがアップロードされたら
新しいCSVファイルがシステムにアップロードされた際にワークフローを開始 - Metadata Agentがアセットを作成したら
自動化されたMetadata Agentによる新規アセット作成時にワークフローを開始 - アセットへのアクセスが要求されたら
ユーザーからのアセットアクセス要求に対してワークフローを開始 - タグが作成されたら
新しいタグが作成された際にワークフローを開始 - タグが削除されたら
既存のタグが削除された際にワークフローを開始
ワークフロールールの設定方法
ここで示す設定は、タグを作成した場合に、ワークフローが開始するような例になります。
- サイドメニューからワークフローを選択します。
- ワークフロールールを開くをクリックします。
- 新しいルールを追加します。
- 以下のように設定します:
- 題名
「管理用アセットグループ」 - ルール
トリガーになるイベント:タグが作成されたら
起票者:管理用 - ワークフロー題名
「新規タグの確認」 - 担当者
ユーザーグループ:管理用
*起票者(タグを作成する人、つまりトリガーとなる人のこと)と担当者(ワークフローのタスクを実行する人)を同じユーザーグループに設定しています。より細かく設定する場合には、特定のユーザーまで指定してください。
- 題名
- 新規作成するをクリックします。
ワークフロールールが適用された場合の例
先ほど設定したワークフロールールを適用してみます。
タググループの作成
- タグ用語集に移動します。
- ページタイトルタグ用語集の右側にある+アイコンを押します。
- 新しいグループを作成を選択します。
- グループ名「データソースグループ」と入力し、グループ色を黄色に設定し確定します。
親タグの作成
- タグ用語集の画面で先ほど作成したデータソースグループを選択し、表示された+ボタンを押します。
- 親タグを作成するをクリックします。
- 親タグ名に「外部ソース」と入力し確定します。
*この時点では、親タグはタグ用語集に反映されません。
ワークフローの確認
- ヘッダーの通知アイコンをクリックします。
- 通知センターのワークフローを選択します。
- タスクを割り当てましたというメッセージと新規タグの確認が表示されます。クリックしてワークフローとタスク管理画面に移動します。
- リクエスト詳細の項目、変更前、変更後を確認して承認します。
*さらに別の人に確認を求める場合には、サブタスクを新規追加してください。 - 選択した変更を承認しますか?のメッセージを確認し、承認するをクリックします。
- タグ用語集に移動し、作成した親タグの存在を確認します。
*反映までに時間を要する場合があります。