この説明の対象ユーザー
当社が提供するサービス「Quollio Data Intelligence Cloud」の機能と、このドキュメントサイトでも頻出する基本用語について、概要を簡単に説明します。
当社サービスについて
Quollio Data Intelligence Cloud(QDIC)
当社(株式会社Quollio Technologies)が提供する、エンタープライズ向けメタデータ管理ソリューションのサービスをいいます。略称をQDICといい、このドキュメントサイトでも、サービスを示す用語として「QDIC」と表記します。
QDICでは、主に以下の機能を提供しています。
- データカタログによるメタデータ管理、ビジネスメタデータの管理と運用
- データリネージとデータ品質の可視化
- 運用の自動化とワークフローによりデータガバナンスのシステム化を支援
- 専用コネクターによる、ユーザーのデータソース上のテクニカルメタデータの連携
QDICは、当社のクラウド環境からインターネット経由でSaaS(サービスとしてのソフトウェア)として提供されていますが。専用コネクターはユーザー組織のクラウド環境上に配置されています。
当社サービスを構成するもの
テナント(当社が管理しているクラウド環境で、ユーザー組織に割り当てられた論理的に分離された専用の領域)では、QDICが提供する以下の機能を利用できます。
カタログ
ユーザー組織内のメタデータが登録されるものをいいます。カタログに登録されたメタデータの管理は、管理者または運用者が行っています。
ワークスペース
利用者がカタログを参照したり、カタログに登録されたメタデータを管理するユーザーインタフェースです。Webブラウザからアクセスします。
管理者または運用者は、QDICの各機能の実行や設定の管理もワークスペースから行います。
連携エージェント
ユーザー組織が管理するデータソースからメタデータを取得して、カタログに反映するコネクターです。データソース別に実行環境が構築されています。
データソース上のテクニカルメタデータを取得してカタログに反映します。一部のデータソースからは、後述のリネージおよび統計情報を取得してカタログに反映します。
連携エージェントは、当社が提供するプログラムで、ユーザー組織が管理するクラウド環境に配置されます。環境の構築および運用管理は、ユーザー組織の管理者または環境運用者が行っています。
カタログに登録されるデータ
メタデータ
カタログに登録される情報です。データソースから取得したテクニカルメタデータの他、概要、所有者、作成日、更新日など、ユーザーがQDICの機能を用いて登録した基本情報の他、後述するカスタムプロパティで追加した情報も含みます。
アセット
カタログで管理される対象物をいいます。スキーマ、テーブル、カラム、ダッシュボード、シートなど、データソースで定義されたデータの論理的な構造を示すメタデータがアセットに相当します。
リネージ
データの流れや変換を追跡する系譜情報を示すメタデータで、カタログからアセットを参照することで確認できます。上流(アップストリーム)と下流(ダウンストリーム)の関係性を可視化し、データの出所や使用先を明確にします。例えば、あるビューがどのテーブルから生成されたか、また、どのレポートで利用されているかなどの情報です。
統計情報
統計処理によって算出された、データの特徴や傾向を示すメタデータで、カタログからアセットを参照することで確認できます。統計情報は、データ分析や意思決定の根拠のひとつとして利用されます。また履歴から異常値を検出するなど、データ品質の確認にも利用されます。
プロパティ
アセットの属性情報です。標準で設定されているものと、ユーザーがニーズに応じて独自に定義し値を設定するカスタムプロパティがあります。プロパティもメタデータです。
タグ
アセットを分類し整理するためのラベルで、メタデータの一部です。タグはグループ化され、かつ親子階層を持っています。
カスタムカテゴリ
アセットをタグでグループ化したもので、ワークスペースから参照します。
役割によるユーザーの分類
各ユーザーの役割を参照してください。